資産を守るFXのロスカットの仕組み
外国為替市場では変動値幅に制限がありません。しかも24時間取引が継続しているため、リスクの管理が非常に重要になってきます。そこでFXでは、多額の損失の発生を未然に防ぐために独自のリスク管理システムを採用しています。
投資家保護の観点から金融庁に義務付けられているため、現在ではすべてのFX会社が「ロスカット」を導入しています。またまれに事前にロスカットが発動する前に危険を知らせてくれる「アラーム」または「マージンコール」を導入しています。
ストップロスは、一定時間ごとにインターバンクのレートを基準に未決済ポジションの値洗いを行い、評価損の合計額が預託証拠金の75%(例)を上回った場合には、その直後にすべての未決済ポジションを自動決済するという仕組みです。
アラームは、インターネットによる注文の場合、評価損の合計額が預託証拠金の50%(例)を上回った場合、注意を喚起する表示をインターネット取引画面上や登録されているメールアドレスにお知らせしてくれます。つまり、FXは預託証拠金を超えた損失の発生を未然に防止するような取引システムになっているわけです。
実際のロスカットの例
FX会社の口座に10万円入金し、1ドル100円で1万米ドルを購入したとします。このときロスカットレベルは40%でした。ドルが高くなったら売ろうと思っていましたが、予想がはずれ1ドル94円までドル円が下落しました。
決済注文を出していないので、損失が確定したわけではありません。しかし、このままドル円が下落し続けると、ますます損失が大きくなり、預けた証拠金すべてを失う可能性が出てきます。
ドル円が下落し、ロスカットレベルの94円を割り込んだら・・・
強制的にFX会社が決済注文を自動で失効し、取引は終了します。この時点で6万円の損失が確定し、証拠金以上の損失発生は免れました。またロスカットの発動により。預けた証拠金10万円のうち4万円は残ることになります。つまりロスカットは投資家保護になる制度であるともいえるわけです。
なお上記はFX業者が行う強制ロスカットですが、投資家が自ら行うロスカット(損失確定)も同じ呼び方で使用される場合もあります。
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FX初心者の方におすすめのFX業者-最強の組合せ
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