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初心者のためのチャート入門

外国為替に限らず、株式や債券、商品などでも、市場の動きを分析するときに、チャートを使う方法があります。いま、相場がどういう位置や状況にいるのか、そして今後どのように動くのかを予想する際、チャートは大きな武器となります。チャートを使って相場の動きを見ることをチャート分析、またはテクニカル分析といいます。

チャートはさまざまなものがありますが初心者にもわかりやすい代表的なものとして、まずは、

  1. ろうそく足
  2. 移動平均線
  3. トレントライン

の3つを理解していきましょう。

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過去が教えてくれる「未来」の動き

(1)ローソク足

ローソク足

ろうそく足とは見た目がろうそくのように見えるから付けられた呼び方で、日本生まれのものです。いまでは海外でも一般的なチャートになっています。


例えば一日のろうそく足を作るために、次の4つの値段にれを「4本足」と呼びます)を確認します。

  1. 始値(その日の取引で最初についた値段)
  2. 高値(その日で一番高い値段)
  3. 安値(その日で一番安い値段)
  4. 終値(その日の取引で最後についた値段)

の4つの相場(4本値)を使うことによって、その日の取引が、

  • 「いくら」で始まり
  • どれだけの値動き(取引レンジ)があって
  • 「最後」はいくらで終わったか
  • 上がったか、下がったか(強かったのか、弱かったのか)
 

などを知ることができます。ろうそく足は、4本値の算定期間によってそれぞれ呼び名が違います。

  • 「日足(ひあし)」:1日の取引の4本値
  • 「週足(しゅうあし)」:1週間の取引の4本値
  • 「月足(つきあし)」:1ヵ月間の取引の4本値
  • 「年足(ねんあし)」:1年間の取引の4本値
   

長期の値動きを見るには期間の長いものを使い、反対に短期の取引のためには、「日足」だけでなく、「1分足」「5分足」「60分足」なども使われます。

 

始値よりも終値が高い場合は、箱の中を白くして「陽線」と呼びます。一方、始値よりも終値が安い場合は、箱の中を黒く塗りつぶし「陰線」と呼びます。

 

「陽線」が続いているときは上昇相場、「陰線」が続いているときは下落相場と、ろうそく足は連続して見ることで直感的に市場の動向が理解できるとてもわかりやすいチャートです。

(2)移動平均線 Moving average

移動平均線とは、直近何日かの平均した値をつなげたもの。これにより、相場のトレンドを見たり、トレンドと現在の価格の位置を確認したりすることができます。何日間の平均を取るかは決まった数字はありません。5日平均や20日平均のほか、13週、26週といった長い期間も使います。期間を長く取ればそれだけ大きなトレンドを見ることになります。

よく使われている移動平均の単位(日数、週数)は、

  • 極短期として4、5
  • 短期として13、20、26
  • 中期として89、100
  • 長期として200

などがあります。 

5日移動平均例

5日移動平均例

5/16の5日移動平均は、
(90.42+90.70+90.01+90.51+89.75)÷5=90.28
5/17の5日移動平均は、
(90.70+90.01+90.51+89.75+90.96)÷5=90.39
となります。

移動平均は過去からの相場の変化を示すもので一定の方向性を読むことができます。しかしろうそく足と組み合わせたり、長期と短期の移動平均線を組み合わせたりして行き過ぎがあるか判断するときも使用します。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けた時は「ゴールデンクロス」と呼ばれ、相場の上昇トレンドに入ったシグナルといわれます。また、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けた時は「デッドクロス」と呼ばれ、相場が下降トレンドに入ったシグナルと考えられています。

(3)トレンドライン Trend line

ろうそく足などで作ったチャートには、高い相場の山と安い相場の谷ができます。その「山と山」「谷と谷」を結ぶ線を傾向線(トレンドライン)といいます。右肩上がりであれば相場は上昇傾向にあることを意味し、サポートライン(下値支持線)と呼びます。

上昇基調を維持している間は、このサポートラインよりも上で相場が動くと考えられています。また、サポートラインを横切って値段が下がると上昇基調が崩れたと判断されます。

一方、チャートの高値と高値を結び、それが右肩下がりのラインである場合には、下降傾向となりレジスタンスライン(上値抵抗線)と呼ばれます。下落基調を維持している間は、相場はこのレジスタンスよりも下で動くと考えられています。レジスタンスラインを抜いて相場が上がると基調反転のシグナルとされ、上昇基調に転じたと判断されます。

その他、テクニカル分析と呼ばれるものの中には、「エリオット波動」「フィボナッチトレースメント」「RSI」「ボリンジャーバンド」などさまざまな種類があります。チャートの傾向や読み方、規則性などは昔から研究が進んでおり、それらを覚えるのも楽しい作業といえるかもしれません。

チャートをそのまま信じて取引するのもひとつの方法ですし、あくまでも参考程度に留めるという使い方でもいいでしょう。いずれにせよ、複数のテクニカル分析を勉強しておいて損はないと思います。

移動平均線とトレンドライン

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